勉強時間も量も増やしたのにTOEICのスコアが伸びない。
本当はもっと良いスコアを取れるはずなのに実力より下のスコアになってしまう。
- 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
- 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
- WEB英語指導歴22年以上。27,000名超の指導実績。
間違った学習法では時間をかけても伸びません。
ここではTOEICスコアアップに結びつく学習についてお話しします。
TOEICに必要なのは、英語力を引き出すテクニック
TOEICで実力を発揮するためには、
「英語力」にプラスして、テクニックなどの「英語以外の力」も必要です。
本来の実力に比べて低いスコアになっているのだとしたら、それはテクニック不足かもしれません。
TOEICは英語力をはかる試験ではありますが、実際には、
- テクニック
- 慣れや経験
- ペース配分の知識と経験
- 傾向の知識
といった「英語以外の力」も必要となります。
TOEICの主役は英語力ですが、その英語力を本番で最大限に引き出す力が「英語以外の力」なのです。
これらは実用英語では必要ない力とも言えます。
(例えば、英語で実際に会話をするときに、ペース配分を考える必要なんてありませんよね。)
ですが、TOEIC受験には必要なんです。
TOEIC本番でも実力をしっかりと出し切るためのツールとして、「英語以外の力」を「英語力」にプラスしていきましょう。
テクニックの効果はプラス100点程度で限界あり
テクニックをはじめとする「英語以外の力」の最大のメリットは、即効性。
テクニック効果で500点→600点と、100点以上も一気にスコアが伸びたなんてことも珍しくありません。
それゆえに、「もっとテクニックを磨いて、もっとスコアを伸ばすぞ!」と、実力英語からどんどんかけ離れていってしまう方が多くいますが、当然ながら、テクニック重視に傾倒してしまうのは大きな間違いです。
なぜなら、テクニックは「すでに持っていた英語力を引き出せるようにする道具」であって、英語力そのものをアップさせる効果は無いからです。
そして、テクニック等の英語以外の力にもデメリットはあります。
それは、無限に使える道具ではなく、効果に限界があるという点です。
テクニックの効果は100点アップ程度。
しかも、それ以後のテクニックによる大幅スコアアップは期待できません。
英語力アップで伸び悩みから脱却できる
テクニックを磨き続けても、今持っている英語力を引き出せるようになった時点で限界が訪れます。
テクニックだけに頼り続けた結果、最初こそ500点から600点と100点もスコアが上がったのに、その後はほとんど点数が伸びなくなってしまったというのは、伸び悩みでよくあるパターンです。
500点から700点、800点さらには900点を目指すのであればテクニックだけでは足りません。
結局のところ、伸び悩みから脱却し、スコアをずっと伸ばし続けていくためには、「英語力そのものをアップさせる」しかないのです。
即効性のあるテクニックに比べ、英語力そのものの伸びは緩やかで地味に感じるかもしれませんが、ここを伸ばしていかないと高スコアは望めません。
テクニックが必要とはいっても、やはりTOEICは英語力がメイン。
TOEICは英語力をはかる試験ですから、英語力を伸ばしてこそ高いスコアが取れるのです。
間違った学習法では毎日8時間勉強しても伸びない
TOEICの主役である英語力をつけることは、決して簡単ではありません。
時間がかかります。
(ですが、時間をかければ時間をかけただけ結果に反映されるのならまだマシです。)
しかも、時間をかけたからといってその努力が報われるとは限らない。
つまり、時間をかけても英語力が伸びず、時間の無駄になってしまう可能性もあるということなんです。
これが簡単では無い理由であると同時に、とても怖いところ。
正しいやり方で学習しないと、どんなに時間をかけたとしても英語力がつかないのですから。
私は「理解する学習」に変えたことで伸び悩みを解決することができました。
TOEICで伸び悩んでいる方は、次の「間違った学習法」を参考に、学習法を見直してみましょう!
よくある学習法も実は間違った学習法
英語力が伸び悩んでいる人の中には、学習法に問題があるということに気が付いていない人が多いです。
というのも、広く推奨されている学習法が、実は間違ったやり方だったということもあるからです。
・単語をひたすら書いて覚える
・TOEICの問題を解きまくる
・1文1文日本語に訳して読んでいる
・英文法を解法パターンの暗記に頼っている
・リスニングで1単語1単語厳密に聞き取ろうとしている
これらもよくある学習法ではありますが、↑はすべて間違った学習法なんです。
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なぜTOEICの問題を解きまくる学習ではダメなのか
例えば、「TOEICの問題を解きまくる」という学習法。
TOEICの問題をたくさん解くこと自体は有効な学習です。
ですが、ここで問題となるのは解き方!
・解法パターン・傾向の研究
これらはテクニックといった「英語以外の力」の向上には役立つかもしれませんが、英語力そのものはアップしない解き方です。
とにかくたくさんの問題を解いていれば、同じような問題が出てきます。
そうすると、「よくわからないけど、今までのTOEICの傾向からすると、これが答え」とわかってしまうことがありますが、これでは英語力がついたとは言えません。
英語力をアップしたいなら「理解する」学習法にするべき
「なぜそれが正解か。なぜ他が誤りなのか」
それがわからなければ、TOEICでも高スコアの壁に当たって伸び悩んだり、英会話、洋書・英字新聞、映画、海外ドラマといった他の分野で応用が効きません。
「英語力アップのために、語彙・英文法・リスニング・リーディングを鍛えたら結果的にTOEICスコアが上がった」
というのならいいのですが、
「TOEICのスコアをあげるためにひたすらTOEIC対策をした。だから、傾向がわかったし、テクニックが身について、要領よくスコアを取れるようになった」
というのであれば、それは学習方法に問題アリ!
つまり、間違った学習法なのです。
1日8時間勉強しても成績が上がらなかった例があるように、英語力は学習量に比例するとは限りません。
英語力アップの鍵は英文法の理解
英語力の基礎となる3本柱は「語彙・リスニング・英文法」の3つです。
- 語彙
- リスニング
- 英文法 → やり方を間違えると、努力しても伸びない・・・
この3本柱のうち、語彙・リスニングは、やり方や教材よりも努力が成果に直結しやすい分野です。
ですが、英文法は「論理的に理解するもの」。
そのため、根本を理解できなければ、いくら努力してもなかなか成果に結びつかないのです。
それゆえに、英語嫌いの原因にもなってしまうのが英文法。
丁寧に理解するスタイルの学習は時間はかかりますが、そこを避けて通ることはできないのです。
本質を理解していれば最低限の暗記で解ける
「場所が先行詞でも、後ろの動詞がvisitだったらwhichを選ぶ」というように、本質を理解しないで暗記やパターン解法だけに頼っていると、必ずそのパターンでは解けない例外にぶつかります。
この記事で解決できるお悩み 関係代名詞と関係副詞の違い(使い分け)がわからない完全文・不完全文って何のこと?先行詞が場所のときはwhere?それともwhich? 関係詞(※関係代名詞と関係副詞の総称)のつまづきやすいところのひとつが[…]
すると、また新しいパターン暗記が必要になるわけです。
これではどんどん「暗記すべきもの」が増えてしまい、勉強自体が嫌になってしまいますよね。
ですが、英文法の本質を理解していれば、例外パターン暗記に頼らずとも、焦らず論理的に正解に辿り着くことができます。
構文や前置詞や従属接続詞の用法、イディオムなど、英文法の中でも「理解する」というより、「覚えるべき」項目も確かにありますが、基本は論理的理解が必要な項目ばかりです。
理解する英文法教材なら【総合実用英文法講座】がオススメ!
「なぜそれが正解か。なぜ他が誤りなのか」
を論理的に理解することが大切です。
英文法を論理的に理解するなら、それに適した教材を選ぶことがもっと大切!
また、解説を読んでもわからないところがあったときに質問できなかったら、結局「とりあえず暗記しておこう」となってしまい、理解する学習ができなくなってしまいます。
そこで、「理解する学習」教材なら、【総合実用英文法講座】がオススメです!