この記事で解決できるお悩み
関係代名詞と関係副詞の違い(使い分け)がわからない
完全文・不完全文って何のこと?
先行詞が場所のときはwhere?それともwhich?
関係詞(※関係代名詞と関係副詞の総称)のつまづきやすいところのひとつが、「場所が先行詞ならwhere」と判断して不正解となるパターン。
(B)where
(C)who
(D)why
正解は(A)のwhichです。
執筆者の鈴木拓です。(プロフィールはこちら)
- 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
- 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
- WEB英語指導歴23年。28,000名超の指導実績。
「場所が先行詞ならwhere」と覚えている人が多いのですが、
先行詞が場所であっても、whichだったりthatが答えということもあるんです。
その理由について、市販参考書でよくある解説はこのような感じ↓
・ visitは他動詞なのに目的語がないから
【関係代名詞と関係副詞】基本のルールをおさえる
関係詞を理解するには大量の英文法知識が必要ですが、初心者や英文法知識に不安がある方にもわかりやすいように基本を解説しますね。
関係詞の基本をおさえよう!
関係詞の基本中の基本は、この2つ。
- 「関係詞+文」のように、必ず文を後ろに置いて使われる。
- 「関係詞+文」は大きな形容詞になって、先行詞と呼ばれる直前の名詞を修飾する。
具体的に次の例文↓を使って説明します。
- 「関係詞+文」のように、必ず文を後ろに置いて使われる。
→where(関係詞)+ Rachel and I visited Jack last week(文).
- 「関係詞+文」は大きな形容詞になって、先行詞と呼ばれる直前の名詞を修飾する。
→「関係詞(where) + 文(Rachel and I visited Jack last week)」が大きな形容詞になって、先行詞(the apartment)を修飾している。
したがって、例文の意味は、「レイチェルと私が先週ジャックを訪ねたアパート」となります。
【関係代名詞と関係副詞】「違い」は後ろの文が完全か不完全か
関係詞は大きく2つに分類されます。
【関係代名詞】:which, who,whom,that
【関係副詞】後に完全文(普通の文)が続く
じゃあ、普通じゃない文って何?と思いますよね。
- 先行詞が場所ならwhere
- 先行詞が時ならwhen
- 先行詞が理由ならwhy
例えば先行詞がthe apartmentだったら、場所を表しているので、関係詞はwhereとなります。
【関係代名詞】後に不完全な文が続く
(B)where
(C)who
(D)why
(※Oは日本語で「目的語」と呼ばれているものです。)
【関係代名詞】に属する関係詞があてはまる。
↓
関係代名詞に属している選択肢は(A)whichと(C)whoの2つ。
↓
例題の先行詞が「物」なので(A)whichがあてはまる。(whoは人が先行詞のときに使う)
何でもパターン化して覚えるというのはおすすめしません。
暗記するだけでは、次のような問題↓に引っ掛かってしまうからなんです。
2、This is the apartment _______ Rachel and I visited Jack last week.
(A)which
(B)where
(C)who
(D)why
この問題もvisitが入っています。
ですが、正解は(A)whichではありません。
図で表すとこのようになります。
↓
普通の文とセットで使われる【関係副詞】に属する選択肢、(B)whereか(D)whyのいずれかが正解
↓
今回は先行詞が場所だから(B)where があてはまる。(whyは先行詞が理由のときに使う)
今回解説した内容は、関係詞の中のほんのごくごく一部です。
関係詞をマスターするには基礎からの英文法の知識を一つずつ積み重ねていくことが必要不可欠です。
【関係代名詞】:which, who,whom,that → 後ろに名詞が1つ抜けた不完全な文がくる。(不完全文)