英文法なんて不要!?【ざんねんな英文法】

この記事で解決できるお悩み

英文法学習で英語は伸びるって本当?
英文法学習しても伸びないのはなぜ?
英文法学習は意味無い?不要?無駄?
英文法学習なんてやりたくない!

 
鈴木 拓
執筆者の鈴木拓です。(>>プロフィールはこちらから

  • 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
  • 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
  • WEB英語指導歴23年。28,000名超の指導実績。メディア掲載歴有り。

必要か不要か?
そんな議論がなされる英文法の、”残念な”お話です。

英文法学習はムダなのか?

英文法いらない

「英文法を学べば英語は伸びる!」
そう聞いても、どうしても半信半疑になってしまう気持ちもわかります。

だって、(学生時代に)学校で習ったけど、結局、英語なんてできるようにならなかったから・・・

そういう方も多いですね。
実際のところ、私自身も学校で習う英語では伸びませんでした。

だから、「英文法なんか勉強する意味無い」と軽視されたり、「英文法ばかりやっているから日本人は英語が話せないんだ」とまで言われたりもするんですよね。

確かに英文法って、なんとなくKY的な存在だったりしませんか?

例えば、3単現のSが抜けていたりすると、「あー、意味としてはあってるね!でも、Sが抜けてるから不正解」とか・・・

(だいたいの意味が通じるんだったら、ちょっとぐらい空気読んでよ!と言いたくなってしまいますね)

「こんなに細かいこと、実用英語でそんなに大事?」という疑問から、「英文法=(そこまで必要じゃないけど)試験で点を落とさないために(仕方なく)勉強するもの」と、なりがちです。

3単元のSだって、英文法。
でもそれは、英文法のメインではありません

英文法学習はまだ終わっていない?

登り続ける

英文法は、大きな”枠”を学ぶことが重要です。

その「大きな枠」となる英文法を理解していないと、英語を正しく読み取ることも、英語で正しく伝えることもできないからです。

でも、残念ながら、そこの重要性ってあまり知られていないんです。

そもそも、英文法というのは、細かいミスをしないように”覚えるもの”ではありません。

英文法は、「文のしくみ(構成)」を学ぶことですから、”理解”することが大切なんですね。

ですから、理解」できていないうちは、英文法学習は終わっていないことになります。

まだまだ途中なんです。

英文法が中途半端な状態だから、伸びないのです。

つまり、「英文法をやれば伸びる!」というのは本当。
ただし、英文法の”仕組みを理解する”という条件付きです。

英文法理解で何が変わる?

英文法を理解すれば、英文を次のように読み解くことができるようになります。

(※次の動画↓は音が出ます

動画を見て、いかがでしたか?

思っていた英文法と違った。
こういうのって今まで勉強してこなかったなあ。
 
鈴木 拓
そうですね。
ですが、このような英文法の仕組み(構造)を理解することが、英文法のメイン!本質なんです

英文法の仕組みについて、学校の授業ではあまり詳しくやらなかったりするんです。

少なくとも、私が通っていた学校ではそうでした。

 
鈴木 拓
偏差値30・通信簿2だった私が、TOEIC990点(満点)・英検1級取得できたのは、英文法の仕組み(構造)を理解する学習に変えたからなんです。
 
この動画の内容ってそんなにすごいことなの?
私には、何がすごいのかよくわからなかったけど・・・

確かに、すごさが伝わりにくい、地味な内容だったかもしれませんね。

「理解できると、こんな感じで英文を捉えることができる」というイメージをお伝えしたかったものですから、もっと目から鱗な動画だと期待されていたならば、ごめんなさい。

 
鈴木 拓

英文法は理解の積み重ねでわかるようになるものですから、この動画を見ただけで全部わかるわけではないんです。

ですが、これが英文法!

派手さもなく、地味な存在。しかも、即効性はない。
けれども、英語全体を支えているのです。

まさに、英文法は「縁の下の力持ち」!

逆を言えば、英文法の仕組みまできちんと理解しなければ、英語力はずっと不安定なまま、なかなか伸びていかないということです。

ざんねんな英文法

その1:気付いてもらえない

氷山の一角

英文法って裏方的な存在ですから、直接スポットライトを浴びることって、英文法の穴埋め問題程度(TOEICであればパート5、パート6)なんですよね。

英文法なんて穴埋め問題ができればOKだから、ササッと終わりにして、早くリーディングの演習をした方がいいんじゃないの?
 
鈴木 拓
いいえ。
穴埋め問題は、”氷山の一角”に過ぎません!

リーディングも、しっかりとした英文法の土台があってこそ、正しく読み取れるんですよ。

英文法は、不要論が出るくらい、あまり目立たない存在です。

その理由は、で活躍していることの方が多いからです。

リーディングでは、直接、英文法の知識を問われることはほとんどありません。

ですが、長く複雑な英文をも正確に読み取れるのは、英文法をきちんと「理解」しているからこそ!

つまり、リーディングやスピーキングのでは、英文法が”大”活躍しているんですよ。

それなのに、裏に隠れているから、その重要さに気付いてもらえないんですね。(本当に、ざんねんです)

だから、英文法の理解はほどほどにして、ひたすらリーディングの問題演習や語彙強化といった、表の部分ばかり熱心に学習される方が多いわけです。

でも実際には、リーディングにおいても、間接的に、英文法の力が問われているのです。

 
鈴木 拓

英語が伸びるのも、伸びないのも、英文法次第!
ぜひ英文法を、きちんと「理解」してあげて欲しいのです。

その2:地道な作業

地道な作業

先ほどの動画を見て、「英文の構成をいちいち考えながら読むなんて面倒だな・・・」と思った方も少なくないと思います。

確かに、文の仕組み(構造)を一つひとつ考えながら読むというのは、地道な作業の繰り返しです。

でも、そんなに悲観的にならないでくださいね!

この面倒で地道な作業が、この先ずーっと続くわけではありませんから。

朗報!英語学習はだんだんラクになる

英語に限りませんが、最初は一つひとつの作業を意識的にやる必要がありますね。

車の運転を例に挙げるなら、

初心者の頃は、エンジンをかけて、とか、曲がるときはウィンカーを出して、とか、サイドミラーを確認して、とか、一つひとつを意識的にやらないといけませんね。

でも、慣れてくれば無意識にそれができるようになります。

ピアノだってそう。慣れてくれば楽譜も鍵盤も見ずに、(一音一音確認せずとも、無意識レベルで)弾くことができます。

英語も同じです。

学び始めは大変ですが、その大変さはずっと続くわけではありません。

繰り返していくうちに、スムーズにできるようになって、最終的には無意識レベルでできるようになるんです。

先ほどの動画の内容だって、瞬時に見抜けるようになります。

実はネイティヴだって、英文法を知らないわけではなく、無意識レベルで使いこなしているだけなんですよ。

例えば、私たち日本人も、外国人の話す日本語に違和感を感じたり、助詞の使い方が違うって思うこと、ありますよね。

ひたすら日本語文法の本を読んで勉強したわけではないけれど、「違う」ってわかります。

つまり、言葉で説明することは難しいとしても、根底では日本語の文法を理解して、無意識に使いこなしているわけなんです。

英語学習の中心に「英文法」を!

この「ざんねんな英文法」のお話から、

「英文法って、実は大活躍しているんだなー」
「英文法って仕組みを学ぶことなんだ!」

という気づきがあったとしたら、英文法指導者として、嬉しいかぎりです!

英文法の重要性をぜひ、一人でも多くの方にお伝えしたい!
その一心で、英語指導経験は20年以上、28,000人超。

 
鈴木 拓
「これを機に、英文法をしっかり学習してみようかな」という方へ、「基礎英語講座NB」(初心者の方向け)がお役に立てれば幸いです。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました!