この記事で解決できるお悩み
海外ドラマで英語学習したい!
どうして海外ドラマでTOEICスコアが伸びるの?
海外ドラマ学習の開始時期は?
英語を聞き取れるようになりたい
英語を話せるようになりたい
- 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
- 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
- WEB英語指導歴22年以上。27,000名超の指導実績。
海外ドラマはTOEIC対策向き!
注意点も含め、海外ドラマ英語学習について徹底解説します!
海外ドラマでTOEIC対策できる理由
私の指導経験上、TOEICで成果を出されている方や、英語上級者で「TOEIC専門の学習をガリガリやってきた」と言う人はほとんどいません。
「海外ドラマなどの生の英語(生きている英語)が好きで、いろいろ見たり聞いたりしている」という方ばかりです。
教材英語だけの学習よりも、海外ドラマで英語学習している人の方が、TOEICや英検でも強いのには理由があります。
海外ドラマなら継続できる
教材英語は、あくまで、「英語学習」という視点からしか作られていません。
例えば、TOEICの問題では、「こういうジョークを入れたら面白いだろう」とか、そういう視点は皆無です。
むしろ、そういうことは避けます。
だから、TOEICのリスニングをやっていて、「いやー、面白いな!」と思う人はまずいません。
一方で、生英語、海外ドラマなんかは、内容が楽しいことが目的で作られているので、それは楽しいです。
笑えるか? 興味を持てるか? 学びがあるか? といった内容面がすべて。
ですから、どうしたって内容は海外ドラマが圧勝!
英語学習だって、内容が楽しい海外ドラマの方が長続きしますし、「この難しい内容を字幕無しでわかるようにしたい!」というように、モチベーションもアップしますね。
英語学習は続けることが重要!
だからこそ、楽しめる内容か(興味が持てる内容か)ということも重視すべきです。
リスニング教材よりも生英語は強い
海外ドラマはそもそもネイティブ向けのものであって、リスニング学習用に調整したものではありません。
例えば、
- 発音がクリアとは言えない人もいる
- 早口なこともあったりと、そのときの感情などで会話スピードが異なる
- シーンによっては、爆発音や周りの雑音も入っている
- ネイティヴが普通に使う表現が手加減なく、そのまま(スラング的なものも出てくる)
というように、「教材英語(ノンネイティブ用)」とは根本的に難易度が違います。
つまり、海外ドラマで学習している人がTOEICや英検に強い理由は、普段から難しい生英語のシャワーをたっぷり浴びているからです。
だから、いざTOEIC本番になると、「あ、聞き取りやすい」と感じるほどなんです。
TOEICのリスニング対策は「テクニックを駆使して聞き取る」とか「集中すれば聞き取れる」ではなく、「全力を尽くさなくても聞き取れる」というレベルを目標にしましょう。
それにピッタリなのが、海外ドラマでの生英語学習です。
海外ドラマ学習は早くから開始すべき
難しすぎて聞き取れないから、もう少し勉強してから始めた方が良いですよね?
でも、内容を聞き取れるようになるまで待っていたら、それは永遠にやってこないかもしれませんよ。
と言うのも、TOEIC 800点や900点の人でさえ、海外ドラマ初心者は聞き取ることが難しいからです。
実際に、私もTOEIC 900点を取った段階で初めて海外ドラマを見たとき、英会話スクールでも一番上のクラスに到達していたにもかかわらず、わかったのはわずか10%ぐらいでした。
参考までにですが、TOEIC900点というと、TOEICのリスニングに関してはほとんど聞き取れるレベルです。パート1、2はほぼ100パーセント、パート3、4もほとんどわかります。あとは「いかにミスをしないか」という世界ですから、当然のごとく海外ドラマもまず普通に聞き取れるだろうと思っていただけに、当時はショックを受けました。
海外ドラマで出てくるネイティブの会話は、教材英語とは全く異なります。
英会話スクールでの英会話とも違います。
(英会話スクールのネイティブ講師であっても、生徒のレベルに応じてスピードや聞き取りやすさを考慮してくれたり、学習に適した正統派の内容となっていることが多く、ネイティブ同士での会話とは異なることがほとんど。)
つまり、海外ドラマが聞き取れるようになるためには、海外ドラマで学習するしかない!
ですから、聞き取れるレベルに達するまで先延ばしするのではなく、なるべく早い段階から始めた方が良いです。
英文法知識も必要なことは確かですが、英文法がまだ十分でないのなら、英文法を学びながら海外ドラマ学習の同時進行でもOKです。
感情のこもったセリフだから表現が身に付く
海外ドラマの『フレンズ』などの日常生活を扱った作品であれば、自分が実生活でも遭遇しそうな場面がたくさん出てきます。
職場で上司に提案をする
買い物で店員に質問をする
といった場面など様々です。
その中で、キャラクターが持っている感情を言葉で表しているのをたっぷりと見て、聞くことができます。
この見聞きを繰り返すことで、「この感情のときには、こういう表現をすればいいんだ!」という感覚が徐々に身につき、海外ドラマのキャラクターのセリフが心に残って、自然と口から出てくるようになります。
教材や試験のように、「作られた、感情が入っていない英語」ではダメです。
海外ドラマはリスニング対策だけじゃない!
表現が自然と口から出てくるようになると、TOEICリーディングでも、直感でパッと正解がわかる問題が増えてきます。
リーディング効果その1:英文法問題が直感で解ける
例えば、↓の穴埋め問題。
The authorities couldn’t find any —— evidence that this measure is effective in any way.
(A) conclude
(B) conclusive
(C) conclusion
(D) conclusively
海外ドラマなどの生英語に頻繁に触れていると「この英語はしっくりくる」という感覚が出てきます。
この問題も、
「conclusive evidenceってよく聞くから、(B)だ!」
と、もう直感でわかってしまうのです。
もちろん、「他の選択肢はどうだろう?」という検討は必要です。
でも、海外ドラマなどの生英語に頻繁に触れていると、「この英語がしっくりくる」という感覚から選べてしまったりする。
この「直感」というのは極めて重要なんですね。
特にTOEICなどは時間が足りないことが多い試験ですから、このすーっと直感で解ける能力は非常に大きな戦力になります。
anyと名詞の間が空所になっている。ここに入れるのは形容詞だけ。
→ 選択肢を見たら、形容詞はBだけだ。(単語の意味を知らなくても、語尾が-iveで終わるから形容詞だとわかる)
このように↑、英文法での確認もしましょう。
いつもいつもピンと来る直感だけに頼るわけにもいかないので、英文法も絶対に必要ですし、英文法の知識があれば解ける問題ではあります。
>>英文法知識が不安な方は、【総合実用英文法講座】がオススメです。
でも、ピンとくれば、一瞬で解けます。
- 英文法
- 直感
この両方の力が備わっていれば、解く方法が2つもあるということですから、正答率は高くなります。
高い正答率であれば、TOEICで最後まで全問解けなくて20残しでも800点が取れたりします。
TOEICのリーディングで時間切れ。最後まで解き終わらない。スピードが上がれば高い点数を取れるのに… 高得点を取ることのできない原因は、本当に「最後まで解き終わらないから」でしょうか? 最後まで解いて700点止まり[…]
リーディング効果その2:語彙問題が直感で解ける
先ほどの例文は英文法問題でしたが、↓は語彙問題です。
The authorities couldn’t find any —— evidence that this measure is effective in any way.
(A) concentric
(B) conclusive
(C) contemplate
(D) collaborative
先ほどは形容詞は1つだけでしたが、今回は全選択肢が形容詞です。
ということは、意味で考えざるを得ないのですが、意味で考えるにはけっこう時間がかかるし、語彙力が必要です。
でも、海外ドラマとかでたっぷりと英語を見聞きしていれば、
と、すぐに解けます。
海外ドラマ学習は、リスニングにも大変役に立ちますが、このように、リーディングセクションでも大いに役立ちます。
海外ドラマの理解が目標の方はもちろん、TOEICや英検が目標の方にも、ぜひ海外ドラマの生英語での学習をオススメします。
『フレンズ』が海外ドラマ初心者にオススメ
初めての海外ドラマ学習にオススメするのは、コメディー系で大人気の『フレンズ』です。
ニューヨークで暮らす若者の日常生活をおもしろおかしく描いたもので、TOEICにも実生活にもすぐに役立つ日常会話が中心となっています。
そして、フレンズのようなコメディー系海外ドラマは1エピソードが約20分であることもオススメする理由の一つ。
聞き取れなかった部分は何回も聞いて脳に覚えさせる必要がありますが、20分だとあっという間に終わるので、繰り返し聞くのも苦になりません。
それに加えて、コメディー系海外ドラマは気軽に見ることができる点もオススメの理由。
『24』や『プリズン・ブレイク』などのシリアス系海外ドラマは、主人公が危機的状況に陥る緊張感がたまらないのですが、その一方で、ストーリーについていくだけでもエネルギーを必要としますから、繰り返し見聞きする英語学習にはおすすめしません。
その後、『フルハウス』『となりのサインフェルド』『24』『プリズン・ブレイク』等を字幕無しで見ることができるようになりました。
海外ドラマ学習での注意点
海外ドラマは英会話、リスニング、TOEICなど幅広く大きな効果がある素材で大変オススメなのですが、学習する上で注意すべきことがあります。
注意点その1:解説が無い
これは極めて大きな欠点とも言えますが、「教材ではないので、解説がない」という点です。(※字幕は解説ではありません)
ものすごく役立つ海外ドラマなのに解説が一切ないのは勿体無いことです。
そこで、
「これは、これこれこういう理由でこういう意味になる」
「これは、これこれこういう理由で、笑いのポイントなんです」
「これは、これこれこういう時に使う表現です」
という、「海外ドラマの学習ポイントも楽しむポイントも、もっと深くまでお伝えしたい」という思いから、海外ドラマ『フレンズ』で学べる無料解説テキストを作成しました。
スクリプト・日本語訳・英語の丁寧な解説・背景知識の詳細解説・問題の出題付きで、使い方は自由です。
こちら↓の無料解説テキストが海外ドラマ英語学習のお役に立てれば幸いです。
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注意点その2:学習の際に【日本語】字幕を使うのは危険
日本語字幕は、意訳、時には誤訳だったりすることもあります。
ですから、「海外ドラマに解説が無いのなら、日本語字幕を見て、その表現を暗記しよう」というのは危険です。
正確に言うと、
レイチェルというキャラクターのセリフ:You’re a shoe.
日本語字幕:「あなたはお嬢だ」
→実際にはshoeに「お嬢」という意味は無いのに、「shoeという言葉には”お嬢”っていう意味があるんだ」と勘違いしてしまう!
そうではなくて、ここでの shoe は「物のたとえ」として言っているのです。
という「物のたとえ」としてshoe と言っているのです。
→レイチェルはお嬢様なので、思いつくものが、靴とか、帽子とか、カバンという、お嬢様的な道具しか出てこない。
でも、レイチェルなりに、物のたとえを使って、「私の人生を勝手に決めないで。私の人生は私が選ぶ」ということを言っているのです。
字幕でこのような解説を載せたら、長すぎて、シーンに収まらず、海外ドラマが楽しめませんね。
だから、「あなたはお嬢だ」と短く載せているだけなのです。
英語学習者であっても海外ドラマを楽しむことは大切ですから、「学習のために見る」ときは日本語字幕は見ない。「楽しむために見る」ときは日本語字幕を見る。というように、日本語字幕を使い分けるのが良いと思います。
海外ドラマ『フレンズ』の解説はどこで手に入る?
だから、独学で海外ドラマは極めて厳しいです。
(アメリカ文化だったり、英語の使い回しだったり)
ですから、英語に精通した人やネイティヴでないとわからないのです。
ものすごく役立つ海外ドラマなのに解説が一切ない。
そこで、「無いのなら作ってしまおう!」と作ったのが、
問題の出題、問題の解答、解説もありますので、よかったら解いてみてくださいね。
(使い方は自由なので、問題を解かなくてももちろんOKです)
英語学習のお役に立てれば幸いです。