結論から言いますと、どんな会話であっても英文法は必要ですし、
学んで損をすることはまずありません。
確かに、簡単な会話だけでしたら、英文法を学ばなくても感覚で話せるようになることもあります。
ですが、感覚だけを頼りに身につけた英会話には、リスクもあるのです。
「英語が話せる=間違ってても通じればOK」なのか?
人によって、「英語を話せる」という基準は違います。
例えば、「私が昨日買った本は面白い」と伝えようとする場合。
「私は昨日本を買いました面白い」と言っているような感じですね。
確かに意味は通じるかもしれませんが、英文としては間違いです。
↓↓↓
正しい文にするには、関係代名詞を使います。
(正)⭕️ The book which I bought yesterday is interesting.→私が昨日買った本は面白い
このように、正しい英文は、The book which I bought yesterday is interesting.
なのですが、
これに関しても、次のように意見は分かれると思います。
Aさん
「私は昨日本を買いました面白い」という文でも意味が通じるのなら、それでOK。
わざわざ関係代名詞や英文法を学ばなくてもいいのでは?
Bさん
意味が通じるかもしれないけど間違った英文のままではなく、
英文法を学んで「私が昨日買った本は面白い」と話せるようになりたい。
つまり、Aさんのように
「英文が間違っていたとしても意味が通じるのなら、英語が話せる」と考えるのか、
Bさんのように
「意味が通じるとしても、英文としては間違っているから英語が話せるとは言えない」と考えるかの違いです。
このように、「英語が話せる」というレベルは、考え方によって異なります。
ですから、英文法が必要かどうかを考える前に、まずは自分がどのように「英語が話せる」ようになりたいのかを明確にしましょう。
その結果、「正しい英語を話せるようになりたい」のであれば、英文法は必要です。
意味が通じれば英文が間違っていても気にしない。
仕事で英語を使うこともないし、海外旅行で話せる程度でOK→英文法は不要(※)
意味が通じるだけではなく、正しい英文で話したい。
仕事で英語が使えるようになりたいorならないといけない→英文法は必要
英文法不要で突き進むと後戻りは難しい
「英語が話せる」と考えるレベルは人それぞれ違いますから、英文法を不要と判断する人もいるでしょう。
ですが、この先突然、お仕事の事情等で英語が必要になることや、
間違った英語では話が通じない場面に遭遇するかもしれません。
それに、外的要因は無くても、
「少しずつ話せるようになってきたから、やっぱり正しい英語で話せるようになりたい」
というように、自らの考えが変わることだってあるかもしれません。
そう思いますよね。
ですが、一度身についてしまった間違った英語を直すのは非常に困難で、
ゼロからのスタートというより、むしろマイナスからのスタートになってしまいます。
何事においてもそうですが、
- 正しい方法が身についているけどスピードが遅い人が、反復練習をしてスピードを上げる
- 間違った方法でスピードが速い人が、正しい方法に矯正して正確性を上げる
だったら、1⃣の方がずっと簡単です。
ですから、「意味が通じればOKで、流暢に話せさえすればいい」という考え方は、
ハードルも低く楽に感じるかもしれませんが、後々リスクが生じる可能性があります。
間違った英語では通じないネイティヴに出会うことも、
正しい英語で話せるようになりたいと考えが変わることも無いかもしれないし・・・
たしかに、将来どうなるか、なかなか見通しは立たないですよね。
だからこそ、私は安全策として、正しい英語を話せるように英文法学習をオススメします。
そうすれば、将来どんな状況になっても、自信を持って正しい英語で話すことができます。
加えて、TOEICなどの試験では、常に「正しい英語」が求められますから、試験用に勉強し直すことなく対応できます。
英文法学習しないという選択も可能ですが、英文法学習をするメリットの方が大きいことは確か。
将来のリスク回避はもちろん、どんなネイティヴにも「正しく通じる・正しい英語を話せる!」
これは、大きな自信にもなり、非常に価値があるものだからです。