【too 形容詞 to構文】最後に前置詞が必要な理由は?ポイントは穴!

この記事で解決できるお悩み

too 形容詞 to構文のとき、最後に前置詞が来るのはなぜ?
最後に前置詞が来るときと来ないときの違いは何?

例)too 形容詞 to構文を使って、「私の部屋は、あまりに小さいのでこのベッドを置くことができない」と言うには?
× My room is too small to put this bed.
My room is too small to put this bed in.
 
どうして最後に”inが必要なの?
そもそもこの前置詞って気にする必要なんてある?
 
鈴木 拓
執筆者の鈴木拓です。(>>プロフィールはこちらから
  • 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
  • 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
  • WEB英語指導歴22年以上。27,000名超の指導実績。メディア掲載歴有り

【too形容詞to構文】で最後に前置詞を置くケースというのは高度な内容ですが、ポイントは「穴を作る」ということ。

この記事では「穴とは何か?」からわかりやすく具体的に説明しますので、前置詞が必要な理由がわかってスッキリ!しかも、応用も利くようになる一石二鳥の内容ですから、ぜひ最後までご覧ください!

「too形容詞to構文=暗記」だけでは解けない

too形容詞to構文は、「あまりに〜なので・・・できない」という意味を暗記している方は多いと思います。

ですが、構文の意味を暗記するだけでは不十分

というのも、今回の「最後に前置詞が来るケース」のように、暗記だけで対応できないケースも多いからなんです。

too形容詞to構文で確実に得点するために必要なことは、構文の暗記だけではなく【too形容詞to構文のルール】を理解すること。

ルールを理解することで、穴埋め問題(TOEICだとパート5、6)や英作文の正答率もアップします。

早速、too形容詞to構文のルール↓を見てみましょう。

too形容詞to構文のルールを理解しよう

実は、too形容詞to構文には次のような明確なルールがあります。

「too+ 形容詞+ to 動詞の原形(=不定詞)【いわゆるtoo形容詞to構文】には、不定詞の中に、1つ名詞のが必要。そして、その穴には意味上、主語が入る。
 
 鈴木 拓

このルールを理解することで、”文の最後に前置詞が来るケース”はもちろんのこと、too形容詞to構文のあらゆるケースに応用が利くようになります。

具体的に、ルール中の”名詞の穴”から解説していきますね。

”名詞の穴”とは何か?

名詞の穴を作る

「名詞の穴」の解説に進む前に、前提知識として

前置詞というのは本来、必ず後ろに名詞を置いて使う品詞

ということを押さえておいて下さいね。

では、この前提知識を踏まえて、次の例文↓を見てみましょう。

My room is too small to put this bed in. (私の部屋はあまりに小さいのでこのベッドを置くことができない)

前置詞inの後ろにあるはずの名詞が抜けてしまっていますね。

この、あるべきはずの名詞が抜けてしまっている部分が「名詞の穴」です

My room is too small to put this bed in  (    名詞の穴   ).

”名詞の穴”に入っていた名詞とは?

「名詞の穴」には意味上、主語のmy roomが入っていたことになります。

実際に、My room is too small to put this bed in my room. と当てはめてみると、意味が通ることがわかります。
(私の部屋はあまりに小さすぎて、わたしの部屋にこのベッドを置くことができない。)

 
意味が通るのならそのまま “my room “を残しておけばいいのに、どうして省く必要があるの?
 
鈴木 拓

それは、先ほどの【too形容詞to構文】のルールに従う必要があるからです。

ルールの中に、「不定詞の中に1つ名詞の穴が必要。そして、その穴には意味上、主語が入る」という箇所がありましたね。

つまり、

不定詞内にある”主文の主語”と同一の名詞を省略して「名詞の穴」を作る

というルールがあるので、my room を省略しなければならないのです。

不定詞というのは「to+動詞の原形」の部分のことですから、先ほどの例文だと”to put this bed in my room”が不定詞に該当します。

不定詞」内にある”主文の主語”と同一の名詞を省略して穴を作る

というルールに従って、主文の主語My roomと同一の名詞my roomを”to put this bed in my room”から省いて「穴を作る」というわけです。

My room is too small to put this bed in (my room) .→My room is too small to put this bed in .

このような経緯で文の最後に前置詞inだけが残ることになったのです。

最後の前置詞も省略したらどうなる?

 
最後の前置詞inも省いて”This room is too small to put this bed.”にしたらダメなの?
 
鈴木 拓
前置詞はそのまま残しておく必要があるので、ダメです。
前置詞まで省略してしまうと、不定詞内 に、主語と同一の名詞(=my room)が入る場所がなくなってしまうので、too形容詞to構文のルールに反してしまうからです。
前置詞と名詞はセット
 
このように、最後に前置詞を置くことにはきちんと理由があります。
今回に限らず、英文法学習というのは「どうしてそうなるのか」を理解することで、パズルのピースがぴったりと当てはまるように、論理的に答えを導き出すことができるようになります。

ルールを理解することで応用が利く

too形容詞to構文は、今回の「文の最後に前置詞が来るケース」以外にも、様々なケースがあります。

ですが、ルールを理解していれば応用が利きますから、焦る必要はありません。

「too+ 形容詞+ to 動詞の原形(=不定詞)【いわゆるtoo形容詞to構文】には、不定詞の中に、1つ名詞の穴が必要。そして、その穴には意味上、主語が入る。
実際に、他のケースも見ていきましょう。
次の例文↓も、このルールに当てはまっています。

That train station is too far to go to on foot.

この文は、前置詞toの後ろの名詞が抜けて穴になっていて、そこには意味上、主語のthat train stationが入っていたことになります。

したがって、次のように↓穴の部分の名詞を補ってみると、意味が通ります。

That train station is too far to go to (that train station) on foot.

名詞の穴が文の途中にあるケースでしたが、これもきちんとルールに当てはまっていました。

明確なルールがあるものは学ぶべき

明確なルールがある場合には、そのルール1つを学ぶことで多くのことに応用が利きますから、学ぶべき内容です。

今回の場合も、

too+ 形容詞+ to 動詞の原形(=不定詞)【いわゆるtoo形容詞to構文】には、不定詞の中に、1つ名詞の穴が必要
そして、その穴には意味上、主語が入る

というルールを1つ学ぶことで、

・He is too young to treat as an adult.
・This book is too big to put in this bag.
・This bag is too small to put this book in.

といった、あらゆるケースに応用できるようになります。

ここを気にせずに、「This room is too small to put this bed in.は、なんだか知らないけど、最後にinが必要って暗記しておこう!」と、適当にスルーしてしまうと、まったく応用が利きませんし、暗記することも増える一方で苦労するのです。

明確なルールがあるものは、それをきちんと理解すること!
それが、効率の良い英語学習へと繋がります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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