TOEICのリーディングで時間切れ。最後まで解き終わらない。
スピードが上がれば高い点数を取れるのに…
高得点を取ることのできない原因は、本当に「最後まで解き終わらないから」でしょうか?
最後まで解いて700点止まりの人もいれば、20問残し(もしくは塗り絵)でも800点取れる人もいます。
私はTOEIC990点(満点)を取っていますが、過去に900点を取ったときでさえ、残り5問は適当マーク(塗り絵)でした。
- 昔は偏差値30、通信簿2と英語が苦手。
- 1年でTOEIC900点。その後TOEIC990点(満点)、英検1級取得。
- WEB英語指導歴22年以上。27,000名超の指導実績。
最後まで解かずに高スコアが取れる具体例とその理由、リーディング対策について解説します!
TOEICリーディングで残り20問適当マークでも800点取れる例
時間が足りず、残り20問適当マーク(塗り絵)でも800点という高スコアは可能です。
80問×正答率95%+(20問塗り絵×正答率25%)=81問正解
↓
リーディングで400点は取れる
リーディングで80問程度正解していれば、少なくともリーディングで400点は取れるでしょう。
TOEICではリスニングの方がリーディングより50点ほど高くなるのが平均的なので、リーディングで400点を取る実力があれば、リスニングでも最低400点は取れると推測できます。
したがって、合計で800点が取れるというわけです。
リーディング400点+リスニング400点
↓
800点が取れる!
実際に私の講座受講生で、17問解き残した方も、リーディング420点(総合だと890点換算)という高スコアを取っています。
高正答率が「最後まで解けなくても高スコア」を可能にする
最後まで解けなくて20問残しでも800点という高スコアが取れる理由。
それは、正答率が高いから。
つまり、高いスコアを取るためには、「どこまで解いたか」ではなく、「どれだけ正解できたか」が重要なんです。
「最後まで解かずに20問残しでも800点が取れる」のですから、「無理をして最後まで解こうとしなくてもいい」ということです。
それに、最後まで解けたとしても、今よりスコアが上がるとは限りません。
【最後まで解き終わらなかったけど自分のペースで解いた】
80問×正答率95%+(残り20問塗り絵×正答率25%)=81問正解
解くスピードを上げてみよう!
100問をスピードオーバーで解く×正答率60%=60問正解
↑これは、無理にスピードを上げたことで、解き方が雑になり、正答率が下がってしまった例です。
全部終わらせないといけないと思っている方は多いのですが、無理にスピードを上げることは逆効果となります。
100問×正答率60%=60問正解
↑このように、30問残し(塗り絵)の人が全問終えた人を上回ることもよくありますし、逆に正答率が低ければ、全問終わっても500点台の人もいます。
ですので、やるべきなのは、「自分のペースでやれば正確に解ける力を身につけること」です。
そうすれば、20問ぐらい残っても、TOEIC 800点以上取ることは十分可能です。
時間切れの原因は解けずに考え続けるから
そもそも、なぜTOEICで時間が足りなくなるのかと言うと、「解けずに考え続けている時間が多いから」です。
だからと言って、「とにかく速く解くために考える時間を短くする」のでは、先ほどもお話ししたように逆効果。
改善に必要なのは、「解く力を身につけて、”解けないから考え続けないといけない”という状況を減らすこと」です。
- 語彙を身につけて、知らない単語・熟語を減らす。
- 英文法を鍛えて、解けない英文法問題を減らしたり、リーディングを鍛えて正しく読み取れるようにする。
というように、解いたところはしっかりと得点できる力をつけることが大事なのです。
解いたところはしっかりと得点できる力がつけば、正答率が上がります。
正答率が上がればスムーズに解ける問題も増えますから、考えることに費やす時間は減り、”解き終わらない、時間切れになる、時間が足りない”と言う状況が少なくなっていくのです。
英文法でリーディング正答率アップ
正確な読み方を身につけるのに欠かせないのが、英文法と語彙です。
語彙はみなさん納得なのですが、英文法と言うと「え? パート5の文法問題を解くために勉強するものですよね?」と勘違いされる方が多いのです。
リーディングで、”単語の意味はわかっているのに文全体の意味がわからない”という経験はありませんか?
実は、これも英文法が関係しているのです。
語彙だけでは限界がある
リーディングは、一つひとつの英文を正しく理解する作業の積み重ね。
したがって、一つひとつの文を正しく理解できる力があれば、リーディングの正答率も高くなります。
しかしながら、短い文ならまだしも、長文になるにつれ、単語の意味をつなげるだけでは正確に読み取ることが困難になっていきます。
そこで必要となるのが、英文法!
英文法を理解していれば、「何が主語で、何が動詞で、何が何を修飾しているのか」という文の構造を把握し、そこから単語が文中でどのような役割を果たしているかを判別することができるので、正しく文を理解することができるからです。
英文法で正確に読み取る
英文法を理解していれば、
- The second candidateが主語
- saidは「言った」ではなく、受動態だから「言われた」
- has been gettingが動詞
というように文の構造をつかむことができるので、
「知識、意志疎通能力、政治への情熱という点で、より良い候補だと言われていた2番目の候補が、思ったよりも支持を集めている。」
と正しく意味を読み取ることができます。
正確なリーディングには、英文法が必要不可欠です!
正確で高正答率の方が将来有望
将来性を考えた場合にも、正確に、高い正答率で解ける人の方が伸びます。
正確に正しい方法で読める人であれば、練習を繰り返していくだけですから、スピードを上げるのは比較的容易です。
逆に、速く読めたとしても間違った不正確な読み方をしてしまう人は、読み方そのものを矯正しない限り、それ以上スピードもスコアも上げることは困難。
しかも、一度ついてしまった「不正確な読み方」の癖を矯正するには時間もかかります。
したがって、将来的な視点からも、無理に最後まで終わらせようとせずに、今のうちから正確な読み方を身につけた方が得策なのです。
【1年でTOEIC900達成】きっかけは英文法理解の学習法
英語が苦手で苦労している人の多くは、英文法の理解不足が原因です。
私は学生時代、「丸暗記と力技(とにかく書く)」に頼った学習をしていたために、偏差値30、通信簿2と英語が苦手でした。
英語が得意になったきっかけは、英文法を理解する学習に変えたことです。
「なぜ、この答えになるのか?」「なぜ、この選択肢だと不正解なのか?」と、英文法を理解する学習に変えたことで英語の仕組みがわかるようになりました。
総合実用英文法講座では、私自身の英語が苦手だった経験に加えて、22年以上の英語指導実績がありますから、苦手な人がつまづきやすい点も熟知していますし、メールでの質問サポートなど、英語学習者を手厚くサポートしています。
暗記じゃないの?仕組みを理解すればこんなに面白かったのか!
「英文法の理解」を基盤にして、継続的に学習すれば、英語の力は伸びます。
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最後までお読みいただきありがとうございました!